日限地蔵尊縁日

昔大きな機屋があり、毎晩大入道が出るため家中の騒ぎとなりました。ある晩鉄砲で撃ち行ってみると影も形もありませんでした。明け方に調べてみると点々と血の跡があり、観音院の庭で消えていました。ある夜この家の主人の夢枕にお地蔵様が現れ「わたしが毎夜そなたの家の外に立っているのは、そなたの家を守護するため。野天に立っているので衆人の信仰もない。大勢の人々を守護するためお堂を建ててほしい。その時は何日なりと日を限って願掛けをすれば必ず願望をかなえよう。」とお告げがありました。さっそく、大勢の人の浄財でお堂が建てられ盛んな法要と祈願をしたといいます。 このような、言い伝えのある日限地蔵尊縁日は、毎月２４日に行われます。参道は終日車両通行止めになり、花、海産物、その他日用品、たこ焼きなどの食べ物などの露店が数十件立ち並びます。市内はもとより、埼玉、東京方面からの参拝客も多く見受けられます。この日は境内に茶店が開かれ、くずきり、甘酒なども味わうことができます。また、上電西桐生駅には日限地蔵尊協賛会が設置したレンタサイクルもあります。